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交通事故被害相談@船橋

非器質性精神障害と後遺障害申請に関するQ&A

  • 文責:所長 弁護士 鳥光翼
  • 最終更新日:2024年6月13日

非器質性精神障害とはどういう意味ですか?

器質性とは、簡単に表現すると「傷ついたこと」なので、非器質性とは、キズがついないないことを意味します。

非器質性の精神障害とは、脳などに傷がついていない状態で、精神に障害があること、つまりは、うつ病やPTSDなどの症状を意味します。

どのような場合に、非器質性精神障害の後遺障害申請をすべきでしょうか?

ア 事故状況について

単に、交通事故の影響で、事故のことがフラッシュバックする、事故現場を通るのが怖い、ずっと仕事を休んでいるという事情では、後遺障害等級が認定される可能性は低いです。

例えば、抱いていたペットが事故で亡くなった、車がぐちゃぐちゃになった、かなり執拗にあおり運転された末に事故になったなど、通常の交通事故よりも、精神を病んでもおかしくないような客観的事情が存在しないと、なかなか等級認定がされないのが現実です。

そのような事情がない場合には、ひどい場合には、相手方から「メンタルが弱い」ことが原因で、その分治療が長引いたので、治療費の返還を主張されるケースもあったりします。

イ 診療科について

精神障害というからには、心療内科や精神科で通院を続けておく必要があります。

整形外科で精神的な不安を訴えていたというだけでは、等級認定は難しいでしょう。

ウ 症状固定日までの期間

むちうちの場合には、最低半年程度で症状固定した案件でも等級認定されるケースはありますが、精神障害の場合には、おおむね事故から1年程度たってから症状固定となるような症状でないと、等級認定は厳しいでしょう。

自分の症状で後遺障害等級が認定されるか知りたいが何か参考になるサイトはありますか?

厚生労働省のサイトを参考にしてみてください。

参考リンク:厚生労働省・脳の器質的損傷を伴わない精神障害(非器質性精神障害)について

6パターンに分類される精神状態のうち1つ以上の精神状態を残し、かつ、能力に関する判断項目のうち一つ以上の能力について障害が認められる場合に、後遺障害の程度に応じて、9級、12級14級が認定されます。

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