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交通事故被害相談@船橋

自動車保険の示談交渉サービスの注意点

  • 文責:所長 弁護士 鳥光翼
  • 最終更新日:2024年7月29日

1 示談交渉サービスとは

示談交渉サービスは、自賠責保険を除く任意の自動車保険に付帯していることの多いサービスです。

通常、対人賠償保険、対物賠償保険についています。

交通事故に遭ってしまって、自分に少しでも過失がある事故であれば、自分の任意保険会社の担当者が当事者に代わって相手方と示談交渉してくれます。

ご自分に過失が全くない事故の場合や、ご自分の過失はゼロであると主張される場合には、この示談交渉サービスは利用できません。

2 示談交渉サービスの注意点

⑴ 不利な過失割合のまま進められる可能性がある

過失割合を争っているケースでは、弁護士ですと、刑事記録を取り付けて、実況見分調書や供述調書などを確認した上で、適切と考えられる過失割合を主張します。

その結果、被害者の方の過失割合が当初よりも少なくなるケースもあります。

保険会社の示談交渉サービスを利用する場合、刑事記録まで取り付けて交渉してくれるとは限りません。

そのため、本来であれば過失割合を低く抑えられる証拠があるにも関わらず、それを見落としたまま過失割合の交渉が行われ、結果として本来の過失よりも不利な過失割合のまま示談がまとめられてしまうリスクがあります。

⑵ 慰謝料の金額が裁判所(弁護士)基準ではない

保険会社同士の交渉の場合では、各保険会社が独自に定めた慰謝料の基準をもとに、交渉を進めることになります。

この各保険会社が独自に定めた慰謝料の基準は、「任意保険基準」と呼ばれており、最低限の慰謝料を補償する「自賠責保険基準」よりもわずかに高額な程度に留まるケースが多いです。

より高額となる可能性がある裁判所基準・弁護士基準で示談をまとめてくれるわけではありません。

そのため、弁護士に交渉を頼むよりも、低い慰謝料で示談をまとめられてしまう可能性があるため、注意が必要です。

⑶ 適切な後遺障害等級でないまま進められる可能性がある

保険会社の担当者は、後遺障害のことについてあまり詳しくない場合が多くあります。

そのため、異議申立てをすれば、等級が認定されたり、昇級したりする可能性があるにもかかわらず、それを見逃したまま、適切でない後遺障害等級のまま示談をまとめられてしまう可能性もあります。

3 示談交渉サービスを利用すべきかは弁護士までご相談を

示談交渉サービスは、物損(物件損害)の示談交渉の際にうまく活用できることもあり、まったく推奨できないサービスというわけではありません。

どんな場合に上手く活用すべきかは、ケースバイケースとなります。

船橋周辺にお住まいで保険会社の示談交渉サービスを使うべきかお悩みの方は、お気軽に当法人までご相談ください。

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